【タッチフット入門】チーム技術(ハドル、体形)

タッチフットボールでは、ボールを前進させるために、プレーヤー一人一人に役割が与えられます。
全員が目的を意識し、自らに与えられた役割を果たすことが欠かせません。

ハドル〜プレイ開始まで

審判がプレー開始の位置にボールを置き、レディー・フォー・プレーの合図をしてから25秒以内に攻撃チームはスナップし、攻撃を開始する必要があります。
この25秒間に、攻守ともにフィールド上で「ハドル(円陣)」を組み、次のプレーを決定します。
ハドルでは、クォーターバック(QB)がプレーを決定し、伝達します。
攻撃側のハドルは、センター(C)がボールから7~8ヤードで、合図の声「ハドル」をかけて集合させます。
QBは全員に確実に伝わるように指示し、ハドルを解く合図の声をかけ、全員が掌を打って配置につきます。

C(センター)
「ハドル」
QB(クォーターバック)
「●●(体形)、○○(プレー名)、カウント・ワン(スナップカウント)」
全員
(1回拍手)

※スナップカウント…スナップを出すタイミング

ハドルの時間が25秒間を超過すると反則になります。

攻守ともに、あらかじめ準備したプレーをチャートで共有、理解し、ハドルでは略称で伝達します。
フットボールは戦術のスポーツ、勝敗はテーブルの上で50%は決まるといわれるのは、この事前の準備の重要性をあらわしています。

体形

攻撃チームは、ニュートラルゾーンから1ヤード以内に相手ゴールラインに向けて静止するプレーヤー(ラインマン)が3人以上いなければなりません。
それ以外の選手はバックと呼ばれ、バックのうち1人は、スナップ時にゴールライン以外の方向に移動していても構いません。

最も普及した体形である「ショットガン体形」では、中央にセンター(C)、その左右にガード(G)を配置します。
Cの手前7ヤードくらいに、パスを投じるクォーターバック(QB)、Cから3~15ヤード程度離れた左右にレシーブ役であるワイドレシーバー(WR)を配置します。

守備は、攻撃選手を1対1でカバーできる配置をとります。Gには、ランを守るエンド(DE)を対面させ、Cにはラインバッカー(LB)を、WRにはパスカバーを担当するコーナーバック(CB)を対面させます。守備配置にはスナップ時の特別な規則はありません。

攻撃の核となるプレーを見定めて、攻撃体形を考案・選択します。状況に応じて体形を選択できるように、いくつかの体形を用意しておくことが望ましいです。

数の優劣
守備の体形は、相手の攻撃体形にあわせて、攻撃選手と同じ守備人数を対峙させられる配置をとります。
逆にいうと、守備の人数に対して数で勝る体形をとることができれば攻撃側が有利になるといえます。
このように、体形をうまく使いこなしながら戦略を実行します。